平湯モデルの家具とレイアウトの力で、すてきな図書館を作りましょう!
島根、鳥取行きはいつもちょっと大変。福岡空港経由で、大会前日は、午後、「学校図書館を考える会 いずも」や近隣の方たちと、H小学校増設の検討をして、みなさんと夕食。大会1日目夜は、懇親会や2次会で親交をあたためる。2日目学校図書館の分科会はすばらしかった。東京荒川区と島根県の報告には、わが国の学校図書館が急速に発展していることをあらためて感じた。終了後、Sさんの案内で、数年前プランを手伝ったA小学校図書館を訪ねた。校長先生が大変りっぱな方だったので期待していたのに、プランの提案をしてあげただけで、なんの連絡もなく、私が手がけた学校図書館だという風のたよりばかりが聞こえてきて気になっていたが、予想どおりひどいものができていた。それが「いい図書館だ」と伝わっているのが困る。いくら言っても、提案だけ受けとってつくってしまうところがあとをたたない。それでは、絶対にいいものはできないし、負の遺産がふえることはとりかえしようもなく困ること。
夏休みの改修の研修会がよかったとかで、話中心の研修会を計画していただいたのはありがたかった。ハードのインフラ中心で、ソフトも、展示や研修あたりまでふみこんだレジュメをしっかり準備して話した。今回から、これまでのスライドトーク中心から、話中心に大きく変わることになりそう。
長崎市と同じレジュメで。近年、山口の学校図書館を幾度か訪ねてお話したのを聞かれた先生が、昨年から県立図書館にできた「子ども読書支援センター」の担当になられ、「生きかえらせるシリーズ」など沢山普及してくださって、今回のこととなった。前泊して、午前中は、会場の光市の学校図書館を訪ねた。
県紙が発刊記念事業に社をあげて全県下の学校図書館の振興にとりくもうというのは全国初ではなかろうか。こんなことを思いつかれる社長さんはりっぱ。
近年、国をあげて、子どもの読書と学校図書館の振興にとりくんでいるとき、まさに時宜をえたもの、喜んでお手伝いしましょうと引きうける。まず、国のとりくみ、全国のうごきを、社の担当者でしっかりとらえられて、さてメディアである新聞社としては、どんなとりくみ方があるか考えられたがいいでしょうと伝える。私としてのお手つだいは、国のとりくみや全国のうごきをとらえられる手がかりを急いで準備して伝えたいが、時間がない。ネットなどで調べられるのを側面から助け、まとめられたものにチェックし、アドバイスしていく手伝いとなろうか。大変楽しみ。
平湯モデル図書館の全国普及にとりくんで10年余、やっと勢いがついてきた感じ。設計事務所、私学法人、そして行政でも、まだほんの一部ながら、従来のプランと大きくちがう、学校教育を変えるものとして、平湯モデルに強い関心を示してもらえるようにやっとなってきつつあるようで嬉しい。